FlexSacan S2110W レビュー&デュアルディスプレイで作業効率 UP

2007/03/16

FlexSacan S2110W

ちょっと前にモニタを買い足しました。
ナナオの FlexSacan S2110W です。21.1インチWideSXGA+!

液晶パネルは VA 系です。IPS 系のものが欲しいと思っていたのですが高いので断念。予算の関係 17 インチでも良いなと思っていたのですが、在庫処分かなにかで少し安くなっていたので思い切って S2110W 買っちゃいました。仕事用のモニタですが普段も使っています。

液晶パネルについて、今回買うに際して調べたので簡単にまとめてみます。

  • 視野角の面で、IPS 系>VA 系>TN 系の順で有利。
    色の変化の少なさでは IPS 系パネル。色にこだわる職業なら IPS が一番よい。
  • ただし IPS 系はコントラスト比がやや低い。
  • 黒に限っては IPS は割と浅い角度から色味が赤みが入ったり白っぽく見えたりする。
    VA 系は黒の視野角は広い。問題になるほどの差ではないらしい?
  • VA 系はコントラスト比が高いので、メリハリがある画面になる。
  • VA 系は割と浅い角度から、彩度が落ちてしまう。
  • TN 系は動画などに関しては残像が出にくく良いらしいが、色の再現性が低い。

使っていた MITSUBISHI の RDT1712V (TN 系)は、どう調整しても色の再現性がイマイチでした。TN 系は画面上は濃く、画面下のほうでは薄くなるのが特性のようですが、ちょっと厳しかったです。トリニトロンのブラウン管モニタからの買い換えだっただけに余計に色の再現性に泣きました…。
具体的には下記のような感じです。

  • 色が飛びすぎで画面下のほうでは淡い色は判別が難しかった。
  • 画面の上のほうと下のほうで、同じ色でもかなり違う色に見えてしまいデザイン時不都合

今回買ったナナオのものは VA 系ですが、淡い色もちゃんと表示されて画面も明るいしイイですね。心配していたほど、角度による色の変化は感じませんでした。多少左右の端で彩度が違うかなあという程度です。DTP などをするなら問題かもしれませんが、Web 制作ならまぁ許容範囲かなと思います。

動画などを表示させた時に残像がでないか等、応答速度も気にしていましたが問題なさそうです。中間階調の応答速度をよくするオーバードライブというものを搭載しているらしい。すごいなあナナオ……正直高くて迷ってたんですが、買って良かったです。

視野角は水平/垂直 178 度、コントラスト比 1000:1 で輝度は 450 カンデラ/平方メートル。この輝度は液晶テレビと同じくらいらしいです。ちょっと私の部屋ではまぶしすぎるので、80 くらいに数値を下げました。ワイドモニタなので、Web 制作時 Photoshop のツールパレットなどが画像にかぶることなく使えるのがたまりません ;)

ナナオのと MITSUBISHI のモニタ 2 つになったのでデュアルディスプレイにしてみたのですが、これがもうホント快適で最高です。新しく買ったナナオのモニタが 1680×1050 で、MITSUBISHI のものが 1280×1024。

モニタが 2 枚あると資料を広げて見つつ作業することもできたり。片方でデザイン画像を表示させておいて、もう片方でそれを見ながらコーディングしたりもできます。デュアルディスプレイのことは「あればいいけど、なくてもいい」という類の“必要とまではいかない贅沢なこと”だと考えていたんですが、実際にやってみるととても効果を感じて実用的投資だと思えます。

ツールパレットを何度も何度もどかして作業をしたり、コーディング画面とデザイン画像を行ったり来たりするのは小さいことなんだけれど、違うものですね~。何度も繰り返してすることだけに、作業領域が広がると効率に直結する感じがしました。ああもうこのウィンドウが、ちがう、こっちじゃない、etc.. というストレスも軽減されて嬉しいです。

こんなに良いものだとは。。
安くはなかったですけど、費用対効果としては優秀じゃないかなと思います。 :grin:

デュアルディスプレイについて、参考)
デュアルモニタにすると生産性が30%アップする – GIGAZINE
ITmedia Biz.ID:第1回 マルチディスプレイはこんなに便利!

S2110W レビュー記事
ITmedia +D PCUPdate:10万円未満で買えるWideSXGA+対応21.1インチワイド液晶ディスプレイ──ナナオ「FlexScan S2110W」 (1/3)

裏話)
ナナオのモニタを最初に設置したとき、電源ボタンを探してしまいました。
ボタンはついてなくて、タッチセンサーでした・・・。