みやさんの「WordPressのプラグインやテーマ、ウェブサイトの開発に超便利なVagrantつくりました。 | firegoby」を読んで Windows 環境で試したのが確か 2013 年の 10 月頃。wp-cli がプリインストールだったりステキだーと思ってなんとか動かそうと試行錯誤したものの、そのときはうまく動かすことができずそのままに。Mac ではスンナリ動いたのですが、メインマシンが Windows という哀しみを背負い……。
Vagrant もバージョンアップしているし、VCCW も開発続けられているので、あれから時間もあいたところで再チャレンジしてみました。
結果を先に書くと、無事動かすことができましたー! ヤッター!! 分かってはいたものの、VirtualBox などの仮想マシン+Vagrant は使ってみると「うわああ便利、なんだこれー」となりますね、テンションあがります。
以下、その作業ログや感想です。
必要な環境を揃える
Requires
Vagrant 1.5.x or later
VirtualBox 4.3.x or later
『VCCW – Vagrant based development environment for WordPress』より引用
ということで、Vagrant は 1.5.x 以上、VirtualBox は 4.3.x 以上が必要とのことでした。
Vagrant のバージョンチェック&アップデート
私は結構前に Vagrant をインストールした後アップデートしていなかったので、まず自分の Vagrant のバージョンをチェック。
$ vagrant -v
でバージョンを確認すると
Vagrant 1.3.5
と出ました。現在の最新 Vagrant は 1.5.4 だったのでアップデートすることに。
コントロールパネルの「プログラムのアンインストール」から古い Vagrant をアンインストールし、再起動を求められたので再起動。Vagrant から最新版をダウンロードしてインストールし、再起動を求められたのでもう一度再起動。ちなみに Windows 環境で、vagrant_1.5.4.msi でした。
$ vagrant -v
でバージョンを確認すると
Vagrant 1.5.4
となりました。
VirtualBox のバージョンチェック&アップデート
VitualBox を起動して「ヘルプ」>「VirtualBox について」からバージョンを確認。私は 4.2.18 だったので、「ヘルプ」>「アップデートを確認」をし、下記ダイアログに表示されているリンクから最新バージョンをダウンロード。インストール後バージョンが 4.3.10 になったことを確認。
手順通りにインストール等進める
VCCW – Vagrant based development environment for WordPress のページ内、
「Getting Started」の項目を順番に進めます。
「1. Install Virtual Box」と「2. Install Vagrant」はもうインストール済みなので飛ばして、「3. Install the vagrant-hostsupdater plugin.」から。
3. Install the vagrant-hostsupdater plugin.
$ vagrant plugin install vagrant-hostsupdater
Vagrant のプラグイン、vagrant-hostsupdater をインストール。終わったら次へ。
4. Clone the repository into a local directory.
$ git clone https://github.com/miya0001/vccw.git vccw
vccw.git から VCCW のファイルをクローンします。(Git コマンドを使うので、当然ながら Git を予めインストールしておかないと駄目です。多分これをやろうと思うような人は入れてると思いますが、念のため)
5. Change into a new directory.
$ cd vccw
先ほどクローンした vccw ディレクトリ内へ移動します。
6. Copy the default Vagrantfile.
$ cp Vagrantfile.sample Vagrantfile
Vagrantfile.sample というファイルをコピーして、Vagrantfile というファイルを作成。
7. Start a Vagrant environment.
$ vagrant up
Vagrant を起動します。http://wordpress.local/ か http://192.168.33.10/ にアクセスすると、今たちあげた Vagrant 内の WordPress が見れるはず。
無事起動できていれば、とりあえず成功! この WordPress は admin/admin でログインできるはずです。
動かせたので、色々弄ってみる
細かい設定は 6. で作った Vagrantfile で行うことができます。たとえば次のようにすると、
WP_LANG = "ja"
インストールされる WordPress が日本語版になります。便利!
その他、VCCW の「About WordPress Environment」や「Customize」を見て色々試してみようと思います。
最低限覚えておきたい Vagrant コマンド
# vagrant 起動 $ vagrant up # vagrant プロビジョニング $ vagrant provision # vagrant リロード(Vargrantfile再読込したり) $ vagrant reload # vagrant シャットダウン $ vagrant halt # vagrant 要らないから捨てる $ vagrant destroy
参考:
vagrant up
した後に Vagrantfile の設定を変更した場合、vagrant provision
でプロビジョニングして vagrant reload
すれば OK のよう。
参考:
おわり
ローカルのテスト環境は当然だけれど早くてサクサク。ローカルに環境を作ろうとしたら、以前だったら PHP 入れて、MySQL 入れて、Apache 入れて……hosts の設定もして……なんてやってたのに、Vagrant 使うと一発でここまで環境できちゃうなんて凄く良い時代だなーと感動です。
VCCW でプリインストールの wp-cli はコマンドラインから WordPress の操作をごにょごにょできるものなんですが、これもまた便利で、WordPress のアップデートやプラグインのインストールなどまでできるという。
参考:
- わーどぷれすっ! | WP-CLIの使い方: その壱 – インストールと簡単な使い方の例
- コマンドラインから WordPress を操作する wp-cli 初級編 | dogmap.jp
- WP-CLIでの各種セットアップ例 | 超高速 WordPress AMI 網元
VCCW とても便利だなあと思ったので、Windows 環境で過去に「うまく動かせなかった」となった方も、ぜひもう一度。オススメです。